ホットロッド、カスタムショー。アメリカンホットロッドの魅力とは?
ホットロッドは、アメリカ合衆国で1930年代に生まれた、カスタムカーのジャンルです。ホットロッドの本当の語源は詳しく分かっていませんが、一般的にはhot roadster「熱いロードスター」、あるいはhot pushrod「熱いプッシュロッド」が短縮されたものと言われています。今日では、パフォーマンスだけでなくスタイリングもホットロッドらしい特徴的なスタイルのカスタマイズも、ホットロッドと呼んでいます。
ホットロッドは、ある種のカスタマイズカーのスタイルと考えられています。1930年代のフォード・モデルT・フォード・モデルAは、ホットロッドのカスタムカーの王道的なスタイルです。1932年から1934年のフォード・モデルBは、ボンネット、ガラス、屋根、バンパーなどを取り除いたり、チョップドトップを行い、ボディーの軽量化を行われたホットロッドのカスタムカーです。
今はエンジンのパフォーマンスを上げたり、現代の高性能なエンジンに載せ替え、足回りの強化やローダウンを行ったりして、ホットロッドのカスタムカー改造をファンは楽しんでいるようです。
アメリカンホットロッドとは、1948年以前のアメリカ車に対し、現代的なパフォーマンスを与えたカスタムカーの事を差します。アメリカンホットロッドの制作には莫大な時間とお金がかかるので、アメリカではハイソな趣味として確立しました。人生の成功者や仕事をリタイアした人の趣味のクルマとして、アメリカンホットロッドは富の象徴として輝いています。
最近ではディスカバリーチャンネルなどで、アメリカンホットロッドの制作過程を番組として観る事も出来るほどです。本場アメリカでホットロッドカスタムの世界の頂点に君臨するのは、ボイド・カディントンです。ボイドが1983年に制作した、1932年製のフォード・ステーションワゴンは製作から何年経っていますが、そのオーラはいまだ健在しています。今は日本の有名ホットロッドショップ、デュースファクトリーがボイド製作のアメリカンホットロッド車を丁寧に保存しているそうです。
昔、ホットロッドはドラッグレース(停止状態から発進し、1/4マイル(約402.33m)の直線を走行する自動車競技)用の車の形を指しました。車のタイヤが後ろが大きく、前のタイヤが小さいのが特徴です。ドラッグレースは、1960年代にアメリカの高校生暴走族が行ったレースで、ホットロッド・レースでありドラッグレースへと展開していきました。アメリカでは、一般公道でのドラッグレースで使われる車が、このホットロッドの歴史であると言われています。
ホットロッドはアメリカの文化の一部となっていて、団塊の世代が退職後に1930年代のアメリカ車を購入し、自宅でホットロッドマシンを作り上げるのが楽しみな人もいるくらいです。中でも人気の車種はフォード車で、団塊の世代が高校生の頃に安易に手に入れられた中古車がフォードだったのが理由のようです。
1960年代アメリカでは、ホットロッドにサーフィンボードを積み、ラジオから流れるビーチ・ボーイズのサウンドをウルフマン・ジャックのDJで聞くのが最高の楽しみだったようです。